5月31日、町田市立野津田公園陸上競技場で、東京地区国公立大学対校陸上競技大会が行われた。中長パートからは、男子800m対校に浅井、斉藤(以上1)、男子1500m対校に石川、大垣(以上3)、男子5000m対校に森田(4)と大垣が出場し、男子5000mOPに柳谷(5)、飯田(2)、佐藤、庄司、新庄、渡邊(以上1)、女子800mOPに大塚、島田(以上3)、中島(2)が出場した。前回の四大戦から柳谷と森田が復帰し、大量入部となった今年の1年生が続々とデビューした。
まずは男子1500m対校がタイムレース決勝で行われた。東工大の選手2名が抜きん出ていた感があり、1周目を59秒で入る高速レースとなったが、石川は2周目以降それに食らい付き、3番手でレースを進めた。大垣はスタートこそ後方だったが、少しずつ順位を上げる展開に。レース終盤には石川の3位以上はほぼ確定の状態だったが、前の2人とはやや距離があった。それでも自己ベストとなる4'01"99で3位に。3位を争える選手がもう1人いれば、さらに好記録が望める展開だっただけに、石川は複雑な表情を浮かべた。この記録は学内歴代7位。大垣はラスト300mで猛烈な追い上げを見せ、4'03"44で5位と、こちらも自己ベストだった。大垣にとっては、専門外の1500mでも好記録を出せることを証明したレースとなった。
続いて女子800mOPが行われた。3名が同じ組となるガチンコレースとなったが、それぞれ軽快な動きを見せる。特に中島は課題の2周目もしっかりと走り切り、2'30"99で大学ベストを更新。その体格からは想像できない、大きなストライドの走りだった。大塚と島田も2周目に大きな失速は無かった。大塚は2'43"01で大学ベスト、島田は2'46"54で自己ベストとなった。2人とも2秒以上の更新となり、今季の活躍が期待できるレースだった。
その後、男子800m対校予選が行われた。1組目はルーキーの浅井のデビュー戦となり、本人にとっても久しぶりのレースとなった。予選は組のトップが2分強と予想されていたが、先頭は57秒で400mを通過するハイペースな展開に。浅井もまずまずの通過を見せたが、2周目で先頭集団が加速したところで大きく失速。記録は2'13"40で、苦いデビュー戦となった。それでも本人は得るものがあったようで、次回のレースに期待したいところだ。 4組目には先日の関カレでデビューした斉藤が出場。こちらはまだスピードに余裕があるようで、上級生にも体負けしない強引なポジショニングも見せた。結局余裕を残したまま2'00"99で組1位に。見事に決勝進出を決めた。
男子5000mOPでは、1組に庄司と渡邊が出場した。すでに2人とも練習では5000mの3番手を争う勢いを見せており、その走りに注目が集まった。序盤は渡邊が宣言通り突っ込んだレース運びを見せるが、庄司がそれを徐々に追い上げる。中盤で渡邊が逆転を許すが、2人とも大きなペースダウンは見られない。特に庄司は終始安定したペースで走り切り、デビュー戦でいきなりの初15分台となる15'56"77でゴール。渡邊も粘って16'29"00を記録し、まさにルーキーセンセーションとなった。 第2組には春季オープン以来のレースとなる柳谷が出場。突然振り出した大雨の中でも相変わらずの安定感を見せるが、まだまだレースに集中できていない様子。それでも16'47"31を記録し、飯田に先着するところはさすがである。今回800mを欠場した石橋(4)とともに、完全復活が待たれるところである。飯田は未だに昨年秋の水準まで競技力を戻せていないが、今回はレース終盤も粘りのある走りを見せる。不調時に見せる大きなペースダウンもなく、16'56"62で昨年の東大競技会以来となる17分切りを達成。夏シーズンに向けて、復調の兆しを見せた。 第3組の佐藤と新庄は、10月の立川路のためのキーマン。1組目の2人にも増して期待が寄せられるルーキーだ。序盤は佐藤が先行したが、初レースとなる新庄が慎重な入りを見せ、徐々に佐藤を追い上げる。2000m以降失速した佐藤を抜き去った新庄だが、その後も安定したペースを守り抜き、見事に18分切りの目標を達成する17'38"56でゴールした。佐藤はペースを戻すことができず、18'18"07の苦しいレースとなってしまった。これから気温が上がれば2人が17分切りを達成できる機会は減るだろうが、その間にしっかりと競技力を磨いてほしい。
続いて男子800m対校決勝が行われ、斉藤が出場した。関東インカレで悔しいレースをしただけに、斉藤にとっては不甲斐ない走りはできない一戦となった。レースはなぜか予選に比べると緩やかな1周目となったが、それでも400mを58秒で通過。ここからの100mで優勝争いが絞られたが、斉藤はそれにしっかりと食い込む。しかしスパートのポイントがやや早かったのか、550m地点でペースを上げたものの、ラスト100mのスプリントに付いていけず、3位でフィニッシュ。タイムは1'57"78で、先週よりも2秒近く速い時計となった。新入生がこのタイムでいきなり3位に食い込むことは近年例が無く、快挙とも言えるが、本人はまだ納得のいかない様子。まだまだ発展途上だけに、学内記録の更新も視野に入れて頑張ってほしいところだ。
最後の中長種目は男子5000m対校決勝と
なった。ようやく復活の兆しを見せている森田と、この日2本目となる大垣の出場だが、戦前から東大勢との一騎打ちが予想されており、「プレ東大戦」の雰囲気と
なった。レースはスローペースになりかけた展開を嫌って大垣が先頭へ。森田はそのやや後方に待機したが、時計には表れない細かいペース変化が出場者をふる
いに掛けた。2500mを通過するころには森田、大垣と東大勢3名だけが残り、予想通りの展開となった。さらに先頭が目まぐるしく変わるが、4000mを
過ぎるとペースがさらに上がり、森田が少しずつ遅れる。大垣は懸命のスパートを見せるが、どうしても東大の最後の1人が振り切れない。ラスト200mでそ
の東大の選手がスパートをかけ、大垣は2位でフィニッシュ。森田もラスト200mで猛追したが、前との差は変わらず、5位に沈んだ。記録は大垣が15'16"64、森田が15'21"82。大垣はラストで1500mの疲れが出て、惜しくも優勝を逃してしまった。森田は僅差で「東大を逃がした」という点で、深く反省すべきレースとなってしまった。
今大会は男女とも自己ベストが続出した。特に新入生は、斉藤が3位入賞、庄司がデビュー戦で自己ベストを更新するなど、新入生らしからぬ走りを見せてくれた。今後の活躍が多いに期待されるところだ。残るは4年生以上の完全復活が待たれる。今回出場した森田も含め、上級生が足を引っ張るようでは、夏の対校戦は乗り切れないだろう。 |