10月17日、立川国営昭和記念公園周辺で、第86回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)予選会が行われた。今年も参加標準記録(5000mで17'00"00)を有効期間内に柳谷(5)、石橋、森田(以上4)、石川、大垣(以上3)、飯田(2)、斉藤、庄司、新庄、渡邊(以上1)の10
人が突破し、予選会の出場を決めた。また、新型インフルエンザの影響による特別ルールにより、標準記録を突破できなかった佐藤(1)も出場が可能となった。予選会は20kmロードレースで行われ、各大学の上位10名の合計タイムで争われる(総合7位以下は関東インカレポイント
による減算あり)。今年は高気温となった昨年から一転、日差しも風も無い非常に走りやすいコンディションとなった。
午前9時に号砲が鳴りスタート。まずはハイペース宣言をしていた大垣が飛ばす。その後ろに森田が続き、3番手は石川がペースを作る集団となった。この集団は最初の1kmを3'40と慎重に入り、各自順調なスタートを切ったように見えた。しかし、2.5km付近で異変が起こる。何と大垣が失速し始め、森田に抜かれてしまったのだ。その後も大垣のペースは一向に上がらない。今季の対校戦で続けてきた無理が、ここで爆発した形となってしまった。森田は安定したペースで5kmを15'45で通過。大垣が16'12でこれに続く。石川、柳谷、庄司の順で18分を切って通過し、庄司のすぐ後ろに飯田、さらに渡邊、新庄、石橋が18分台で入る。佐藤は斉藤より前で5kmを通過していった。この時点で大垣の他にも、直前に脚を故障していた新庄が遅れて入っていた。
立川市街地に出ても、コースがフラットなだけにそれほど大きな変化は見られない。森田はややペースを落とすも、この間の5kmを15'57でカバーし、31'42で10kmを通過。ここまではほぼ予定通りのレースを見せる。森田はまだ余裕を残していたが、大垣にはすでに満身創痍の状態。何とか10kmを33'00で通過したが、ペースダウンに歯止めがかからない状態だった。石川は例年通り着実にペースを守り、34'49のラップ。この区間を最初の5kmとほぼ同じタイムで走り抜けた。庄司は最初の5kmを抑えた分市街地でペースが上がり、5kmのラップを30秒以上縮めて35'19。柳谷は庄司に抜かれるも、何とかラップを維持し35'34。飯田もほぼ同じペースで走り続け、渡邊、新庄までが36分台の通過となった。石橋はややラップを落とすが、まだ致命傷にはならない。ここから大きく開いて、佐藤と斉藤がほぼ同時に10kmを通過していった。
昭和記念公園に入ると、恒例の小刻みなアップダウンが続く。特に前半無理をした選手にとっては、かなりタフなコースとなっている。森田は10kmの通過こそ予定通りだったものの、課題としていた後半のペースアップを実現するには力不足だった。ペースはほとんど変わらず、15kmまでの区間を16'00で通過した。大垣はついに大きく失速し始め、ラップは18'09まで落ちていた。すでに背後には公園内でペースを大きく上げた石川が迫っており、この区間だけで1分以上縮められたことになる。庄司もペースを上げ続けており、石川と同じラップを刻む。庄司は前半を抑えたとは言え、初の予選会のこの区間でのペースアップはさすがと言える。その後方では飯田もペースを上げて柳谷を猛追しており、ラップを18分台に落とした柳谷が少し苦しくなっていた。10km地点をほぼ同時に通過した渡邊と新庄だったが、ここで新庄の脚に限界が訪れる。やはり急激な成長の代償となった故障の連続の影響が出始めたようだ。渡邊は18'00とペースを上げるも、新庄は50秒以上遅れて15kmを通過。さらに石橋も大きくペースダウンし、ほぼ同じラップを刻んでいた佐藤に追い上げられる。一番苦しい斉藤はついにラップを20分台まで落としていた。
ラスト5kmはもはや精神力との戦いになる。ここでも森田はペースアップを試みたが、やはり現状維持が精一杯。前を行く東大の選手をかわすのがやっとだった。スパートもそこそこに、ラストの5kmを16'07、ゴールタイムは63'49となり、4度目の予選会を終えた。この記録は学内歴代2位となる記録だったが、やはり目標としていた63分切りは遠かったようだ。大垣は最後まで持ち直すことができず、この区間もペースを上げた石川に逆転を許してしまう。石川はついにラップを16分台に乗せ、68'44でゴール。大垣は69'02で、昨年同様悔しい結果となってしまった。庄司は公園内で上げたラップを維持し、69'31で70分切りを達成した。この記録は大垣の1年生時の記録を上回っており、今後の成長に期待がかかる。飯田は最後の5kmで柳谷を差し切り、石川や庄司と同じくほぼ理想のラップで71'44。チーム平均が71'47なので、飯田までが貯金を作ったことになる。飯田はトラックシーズンで新庄ら後輩の後塵を拝していたが、ここでは2年生の意地を見せた。柳谷は大きく崩れることはなかったものの、直前の不調が響いた様子で71'56のゴール。駅伝の対校争いにおいて、飯田に巻き返された格好となった。渡邊は最後にやや失速したが、夏以降の不調を払拭できたようで、納得の73'02。まだまだ完全復活とは言えないが、これからが楽しみになってきた。新庄は最後の5kmでさらにペースを落とし、初の20kmは75'32で悔しい結果となった。ここからの巻き返しに期待がかかる。石橋・佐藤も最後は崩れたが、佐藤は3秒差で石橋をかわした。佐藤は17分切り未達成ながら、チーム9番目の77'14でゴール。20km走の経験すらほとんど無いことを考えても、大健闘と言える。来年はぜひ標準記録を突破して出場したい。石橋は77'17で、中距離として3度の箱根予選会を走り切った。斉藤は何とかゴール地点まで辿り着き、全体でも後ろから6番目の80'30で完走。この辛かった経験を、今後の競技生活で生かしてほしいところだ。
チームの総合記録は11時間57分51秒。学内新記録だった2006年以来の12時間切りとなり、歴代2位の好成績だった。個人では森田も歴代2位と、一見好成績のように見える。しかし、大垣の失速は対校戦で大垣に負担をかけすぎた中長パート全員に責任のある問題である。1500mの対校選手不足は来季以降も重要な課題であり、全員でその穴を埋める努力をする必要があるだろう。まずは1ヶ月後に迫った駅伝に向け、態勢の立て直しやさらなる記録向上を目指してほしい。 最後になりましたが、当日
早朝から応援に駆けつけてくださったOB・OGの方々、他パートのチームメイト、スタート前・ゴール後にサポートしてくれた中長パートの女
子部員、マネージャーさん、本当にお世話になりました。みなさんのおかげで11人は力を出し切れたと思います。ありがとうございました。 |