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2009年駅伝シーズン展望
 
   今年も対校戦や箱根予選会が終わり、残すは駅伝と記録会のみとなった。ここでは箱根予選会の成績を中心に、男子の22大駅伝荒川駅伝、女子の奥多摩駅伝の展望を見ていこう。

   まず男子の戦力だが、夏以降森田が完全復活し好調を維持している。東大戦こそ僅差の2位に敗れたが、22大戦では自己ベストを大きく更新して優勝。箱根 予選会では学内歴代2位となる記録で20kmを走り切った。大垣の身体が悲鳴を上げている分、先輩としての器量が問われる駅伝シーズンとなりそうだ。その大垣だが、22大戦の5000mで自己ベストを更新、残暑厳しい名大戦で自身3度目の5000m14分台をマークし、健在ぶりをアピールしたものの、箱根予選会で溜まりに溜まった疲労が爆発した。ここから 1ヶ月の間にどれだけの立て直しを図れるかが焦点となる。もともとスピードに富んだ走りをするだけに、10kmまでなら問題はないはずだ。
  こ れに続くのはやはり石川庄司である。石川は中距離ながら、5km区間までは森田大垣と比べても遜色無いパフォーマンスを見せるだろう。しかし駅伝の鉄 則である先行型オーダーを組むためには、何としても石川を3km区間の2区に配置したいところ。その分長距離区間の層の厚さが重要となってくる。その点庄 司は初の20kmレースを70分切りでこなし、荒川の8km区間を任せても問題ない実力を示してきた。対校戦では仕事ができなかっただけに、駅伝ではチー ムの主力として活躍してほしい。
  今年はここからの対校メンバー争いが熾烈を極めている。まだ記録会を残しているとは言え、柳谷飯田新庄渡邊がその有力候補か。夏以降のトラックレースの結果では柳谷新庄が優勢だったが、箱根予選会では飯田渡邊が巻き返しを見せた。こうした対校枠の争い が、チーム内の競争を激化させ、結果的にチームの成長に繋がる。まだまだ判断材料が出揃わないだけに、ここからの練習や記録会の結果から目が離せない状況 だ。
  石橋浅井佐藤戸田は上記4人に比べてやや出遅れている感がある。石橋はまだまだ全盛期のパフォーマンスから見れば物足りない部分が 多い。2年前の22大駅伝4位の対校メンバーだけに、復活に期待がかかる。1年生3人も、あくまで対校枠を目指してチームの底上げに貢献してほしいとこ ろ。特に佐藤は20kmをチーム9位で完走したことで、ある程度自信になったのではないだろうか。
  最後に議論を呼びそうなのが、斉藤の起用法 である。実は高校時代は1500mも満足に走った経験が無く、現在も来季の400m起用まで視野に入っている。対校メンバーとしてなら間違いなく2区での 起用だが、どうしても石川の2区との天秤になる。22大駅伝までなら4区以降が5kmとなり、現在の戦力でも十分対応できるが、8km区間が3つある荒川 駅伝では、石川の8km区間起用も検討せねばなるまい。長距離パートにとっては、8km区間の戦力を充実させることが、荒川駅伝までの課題になりそうだ。

   今年の他大の戦力はどうか。箱根予選会の結果から判断すると、22大駅伝の関東勢本命は東京学芸大だろう。エース斉藤は22大戦の5000mで3位に入ると、箱根予選会では 何と61分台の快走を見せる。関東学連選抜までありえるだけに、1区は彼を中心に動きそうだ。横浜国立大は大エース中山が引退しており、綿谷疋田の2枚看 板で臨む様子。伝統的に層が厚いだけに、後半区間崩れないのも同校の特徴だ。予選会組では千葉大首都大も戦力が充実している。ただ、絶対的なエースが不 在なため、1区の遅れを取り戻せるかがカギだろう。そして忘れてはならないのが、今年も全日本大学駅伝に出場してくる信州大東北大である。毎年不参加 だったり、ベストメンバーでなかったりと、不確定要素は多いが、チーム力は22大中でも抜けている。今年の臨戦過程が注目される両校だ。
  荒川 駅伝では、上記の横浜国大千葉大に加え、学習院大が抜群のパフォーマンスを見せている。昨年は絶対的エースの川内を擁しながら後が続かなかったが、今年 は川内が抜けたとは思えないほど戦力が充実している。特に急成長を見せている菊池柳沢斎藤の3人は、いずれも箱根予選会で森田の前後でゴールしてい る。今年の荒川大本命と言っていいだろう。昨年の覇者、防衛大はエース岡本が抜け、昨年ほどの迫力は無いにせよ、やはり全体的に高水準の記録をマークして いる。昨年僅差で届かなかった東京理科大や、東京工業大も要注意だ。

  女子は大塚島田の3年生コンビが元気だ。800m・1500mとも、走るたびにベストを更新している。ベストで遅れがちだった島田の記録が、大塚に接近している点も見逃せない。奥多摩駅伝は幹部学年最後のレースとなるので、2人でチームを引っ張ってくれそうだ。
  中島はやや不調が続いている感が否めないが、それでもエースとして果敢に挑んでいく様は頼もしい。彼女の走りがチームに勢いを与えるか。来年は幹部として名実ともにチームの先頭に立つだけに、このレースで存在感を示しておきたい。
  稲田と短距離の前原はすでに引退しているが、奥多摩駅伝参戦を表明している。奥田が院試から待望の復帰を果たし、4年生として3人で集大成を見せてほしいところだ。

  男子は昨年コンディションが噛み合わず、惨敗に終わった22大駅伝で借りを返してほしい。厳しい戦いになるが、やはり過去最高順位を上回る3位入賞が目標だろう。
  女子はこのレースが1つの区切りになるだろう。稲田が卒業し、年が明けると大塚島田の就職活動も本格化する。ここで中島がチームをまとめ上げ、昨年以上の結果が残せるかが、来年のスタートダッシュを決めるためのポイントとなるだろう。